電力入札の概要
そもそも「入札」とは、官公庁や地方自治体が民間企業と契約を結ぶ際に、契約先となる民間企業を選出するための仕組みをいいます。
これまで低圧電力の分野については各エリアの大手電力会社が契約を独占していたため、入札によって契約先を選定するといった流れはありませんでした。
しかし2016年に低圧電力の小売が全面自由化され、大手電力会社以外の新電力と自由に契約できるようになったことで、低圧電力の調達についても入札を行うケースが増えてきているのです。
入札の種類(一般競争・指名競争)
電力入札の方式にはいくつかの種類がありますが、ここでは主な方式である「一般競争入札」と「指名競争入札」の2種類を解説します。
一般競争入札
一般競争入札は、官公庁や地方自治体が広報・Webサイト等に募集内容を掲載し、募集内容を満たす提案を行った企業の中から契約先を選定するというスタンダードな入札方式です。
入札への参加資格(事業者登録の実施)を持つ企業なら過去の実績がなくても参加できるため、新たに官公庁や地方自治体と仕事をしたい場合は、まず一般競争入札で実績を作るのが基本となります。
指名競争入札
指名競争入札は、官公庁や地方自治体側で入札に参加できる企業をあらかじめ指名し、指名された企業の中から契約先を選定するという入札方式です。
過去の契約内容や他の自治体での実績等に基づいて指名が行われるため、一般競争入札と比較して入札参加のハードルが高くなります。









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